首都高中央環状線ガイドライン
筆者 千成表太郎 Hyotaro SENNARI
共著 清兵衛 Bay SEI
さあ行こう
皆さんは首都高速道路を有意義に活用していますか。楽しくお使いですか。首都高速は首都圏を中心に多数の支線に分かれ、複雑なネットワークを形成しています。少しの知識があれば快適に利用することが出来ます。しかし全く予備知識がないと乗りづらさを感じる道路でもあります。首都高速道路の公式ホームページでの案内もありますが、仕事や通勤で毎日移動をする方向けの情報提供が主な内容です。初心者に向けた首都高速の詳しく、まとまったガイドラインに当たるものはあまりなく、動画系での解説が若干見受けられるのみです。
銀座・采女橋(うねめばし)をくぐる首都高速都心環状線
複雑なネットワークを形作る首都高速ですが、C2中央環状線は文字通りほぼその中央部に位置し、全長約60Km、走行約50分を要する周回道路です。その他の路線と違い新しい規格で作られており、主要な首都高路線と連結し、ハブ的な役割を担っています。したがって首都高速を使って多少の距離を移動するとき、C2中央環状線を通る頻度は一層高くなります。初心者にとってC2中央環状線を理解することは他の路線と比べとても重要度が高いと思われます。
教科書的流れで申し訳ありませんが、実はC2中央環状線はゆっくり走ってもとても楽しい道路です。しかも週末・かつ夜間であれば比較的すいています。C2中央環状線は首都高初心者が走る上で最適な路線でもあります。今回首都高初心者や中級者を対象にC2中央環状線をガイドライン的に取り上げてみました。深夜のドライブ前にこのガイドラインをご一読し、首都高速をより安全に、快適に利用できる助けになればと思います。
C2中央環状線は先に述べたように他の首都高支線とハブ的に連結しています。その連絡路をジャンクションといいます。数か所のジャンクションは各々個性的で、それらの特徴を理解することがすなわち首都高C2中央環状線の理解だといえます。あらゆる首都高の支線を経由しジャンクションを通過、C2中央環状線に至る多様なルートを想定しています。このためガイドラインの解説項目は主にジャンクション毎に分かれています。
補足;このC2中央環状線や周辺の首都高速の関係を最もわかりやすく表すのが首都高速道路公団配布「首都高速ドライブMAP」です。首都高速の各パーキングエリアに無造作においてあり無料。他のどんな地図より簡単、明瞭。おまけに周辺の東名高速、東北道、京葉道なども記入されているので首都高を走るには必須MAPです。ぜひお手元、車内に一冊を。首都高の公式HPである首都高ドライバーズサイトより電子版首都高ナビマップ(路線概略図)もダウンロードできます。が、全体像を把握するのはこの紙版「首都高速ドライブMAP」が最適。今回の案内はそれらを片手にご参照されるとわかりやすいと思います。
ガイドラインの内容は筆者の個人的見解と安全運転を願う気持ちに基づくものであり興味と関心を中心に書かれております。したがって首都高速道路株式会社の見解と一切のかかわりを持ちません。首都高速道路株式会社との利益相反関係はありません。ガイドラインの内容は2024年時点のものであり、随時変更もあり得ます。また当ガイドラインは首都高速を走行する上での絶対安全を保障しているわけではありません。走行はあくまで自己責任のもとにてお願いします。
難易度の高いジャンクションではその解説後に補助解説動画も添付してあります。さらに首都高速道路株式会社の公式ホームページ内でもジャンクションの解説動画を取り扱っていますのでせっかくならそちらもご参照ください。(ただし当然昼間の光景です。)それでは雑音のない静かな夜間飛行へ。
知れば万全!首都高ドライブ動画 | 首都高ドライバーズサイト (shutoko.jp)
(首都高中央環状線は優雅に走るイメージがお似合い。トヨタ博物館より)
首都高C2中央環状線ガイドラインの見方、読み方
先に述べたように首都高C2中央環状線、いわゆるC2が今回のガイドラインで説明するルートとなります。C2とその他の首都高路線、ジャンクション等の関係を少しでもわかりやすく解説したいと思います。そのため解説記事は以下のように分類し、ジャンクションでの車の流れを矢印表示で見やすく表示します。以下にご説明します。
その他の首都高各支線からC2中央環状線の各ジャンクションに至るまでの内容は赤い記事の中、C2中央環状線でジャンクションを通過する内容は青い記事に記しました。C2中央環状線そのものの走行記事は色のないものとなっています。ジャンクションを通過する矢印の色もそれに従いました。
首都高C2中央環状線とその他の高速環状線の位置関係
国土交通省関東地方整備局3環状の開通状況より
高速道路の環状線は首都高C2中央環状線だけではありません。首都圏ではC1からC4の合計4つの高速道路環状線があります。C2中央環状線は青い線のルート。赤い線のルートはC1都心環状線で示します。なお正確にはC2の4時~6時部分は首都高高速湾岸線Bです。
首都高C2中央環状線の全体図と各ジャンクション難易度
首都高C2中央環状線を走る前に―――事前の準備
① 全長約60Km、おおよそ50分間の間ルート上にPA(パーキングエリア)、SA(サービスエリア)はありません。ガソリンは大丈夫?事前のおトイレは大丈夫?お茶は大丈夫ですか。
② 交通情報をチェックしましょう。土曜深夜の集中工事は意外と多いようです。それに伴う渋滞、規制の情報は事前にチェック。ちなみに運転中のスマホ操作はいけません。おすすめサイトは「日本道路交通情報センターJARTIC日本道路交通情報センター:JARTIC、または首都高道路交通状況マップmew-ti(ミューティー)首都高道路交通状況マップ|mew-tiミューティー (shutoko-eng.jp)など。
③ ルートを確認しましょう。首都高ドライブマップ(前掲)や本ガイドラインの地図(首都高C2中央環状線の全体図と各ジャンクション難易度)をよく把握しましょう。
④ オービス(自動速度取り締まりカメラ)に注意。今回のルート上に計3か所あります。「首都高C2中央環状線全体図と各ジャンクション難易度」のです。
東京の東部、小松川ジャンクションから反時計回り(内回り)のルートでご案内しましょう。
小松川ジャンクション
☆千葉方面京葉道路、高速7号小松川線方面より小松川ジャンクションへ来る場合
☆ C2中央環状線で小松川ジャンクションを通過する場合
堀切・小菅ジャンクション
☆埼玉県八潮市方向より高速6号三郷線を南下、または都内墨田区方向より高速6号向島線を北上してくる場合のスタート地点
☆ C2中央環状線で小堀・堀切ジャンクションを通過する場合
ほっとして間もなく左側、非常駐車帯のある場所、最初のオービスポイントにさしかかります。首都高の制限速度は原則60 Km/時です。かつて警察庁長官が新聞で語っていました。個々の車のスピードメーターには固有の誤差があるので時速10 Kmオーバー以内であればスピード取り締まりはしませんと。また噂によるとオービスカメラが首都高で作動するのは60Kmオーバーらしい。肝試しはお勧めしません。念のため。堀切・小菅ジャンクションを超えると地図上荒川の暗闇は南向きになりますが運転している限り眺めは一緒。広い荒川越しに疲れた都会の残り火が心をいざないます。スカイツリーはなおも遠くで怪しく光り、高い天空へと道は続きます。
江北ジャンクション
☆ 都内足立区、埼玉県川口市方向より高速S1川口線で来る場合のスタート地点
☆ C2中央環状線で江北ジャンクションを通過する場合
妙に高く感じる五色桜大橋を渡ると暗い荒川に別れを告げます。急カーブはありませんがしばらく見通しの悪いアップダウンが続きます。防音壁に遮られ夜景が見えません。そのまま板橋ジャンクションへ向かいます。
板橋・熊野町ジャンクション
☆埼玉県戸田市、和光市、都内板橋区より首都高5号線で来る場合のスタート地点
☆ C2中央環状線で板橋・熊野町ジャンクションを通過する場合
熊野町ジャンクションを過ぎるとすぐに山手トンネルへ。全長18.2 Km。道路トンネルとして現時点で日本最長、世界でも第二位の長さを誇ります。平成27年2月竣工。長い!首都高の渋滞に悩み続けた昭和、平成の世代が待ち望んだ、夢のトンネルです。
山手トンネル。小腸のごとく長い。Wikipedia山手トンネルより。
次の西新宿ジャンクションまでしばらく距離があります。トンネルの形もよく見ると構造が次々変わってゆくのがわかります。一見路面は平らのようですが思わぬ下り勾配で速度超過となりがちなのでご注意を。最大注意点は例のオービスポイントです。この山手トンネル中で2ポイントあります。堀切・小菅ジャンクションのオービスポイントを第一ポイントとすると、第二ポイントは西池袋~中野長者橋間、第三ポイントは大橋ジャンクション~五反田出口間、11.2キロポスト付近です。「自動速度取締機設置路線」と書いた無表情で大きな青看板が2~3回出現した後に暗い本体が頭上を通過。制限速度を守るみなさんには無粋で無関係な話ですね。ここから先は左車線キープが原則です。
西新宿ジャンクション
☆首都高速4号線を都内西部、世田谷区方面西新宿ジャンクションより来る場合。
(わかりやすいように地図は南北逆転させています。)
3分間ただひたすらNTTビルと満月を見続ける動画です。
☆ C2中央環状線で西新宿ジャンクションを通過する場合
(わかりやすいように地図は南北逆転させています。)
この区間は深夜でも交通量が多く、しかも右側車線は分岐と合流が頻回で、できれば左車線キープがおすすめです。アップダウンしつつ多くの鉄道、道路を縫うように貫いてゆきます。工事の苦労もしのばれます。もうすぐ大橋ジャンクションです。先に述べましたがC2中央環状線内回り山手トンネル第3のオービスポイント(山手トンネル内では2番目)が西池袋~中野長者橋間にあるので油断大敵。
大橋ジャンクション
☆都内都心部、都内世田谷区方面より高速3号渋谷線で来る場合
☆ C2中央環状線で大橋ジャンクションを通過する場合
赤い「く」の字が出たらその前に要注意。原則減速。ただし急ブレーキも厳禁。大井ジャンクションはもうすぐ。左車線キープです。
大井ジャンクション
☆神奈川県川崎市方面より高速湾岸線東行きで来る場合のスタート地点
☆C2中央環状線経由で大井ジャンクションを通過する場合
大井だけは迷ったら標識E51東関東道へ
大井ジャンクションより次の分岐点である葛西ジャンクションまでは正確に言うとC2中央環状線ではなく首都高湾岸線B東行きです。首都高湾岸線は東名高速などと同様都市間高速道路の規格で作られており、制限速度は80 Km/時が基本。3車線道路で他の首都高と違い走りやすいのが特徴です。流入、流出、分岐、合流もきちんと左車線に限定されています。途中で4車線になりますがもっとも左車線は他の路線への流出、流入車線となるのでできれば4車線中右から3車線目を走るとよいでしょう。海は見えませんが豪華なタワマンたちと広い海を感じつつ夜の湾岸エリアを進みます。一車線の幅が広く走りやすい。そのかわり夜間でも大型トラックが疾走しており注意が必要です。分岐は必ず左からするため、次の分岐点、葛西ジャンクションまで迷うことはありません。覆面パトカーが出没するとのうわさあり。走行マナーには特に注意しましょう。疲れたら精度の高い運転支援機能を使うか、オートスピードコントロール等を設定するだけでも緊張はほぐれます。
*余談;映画「湾岸道路」より。昔はこのあたり何もなかったようです。1984年公開
葛西ジャンクション
☆神奈川県川崎市方面より高速湾岸線Bで来る場合、千葉県浦安市方面より首都高高速湾岸線で来る場合
☆C2中央環状線経由で高速湾岸線B東行きを進んでくる場合
葛西ジャンクションを超えると景色が一変します。交通量が激減し、左側には荒川沿いに遠くの夜景が広がります。次の小松川ジャンクションまで大きな変化はありません。小松川ジャンクションでも千葉方面からの高速7号小松川線が流入してくるのみ。小松川ジャンクションから首都高7号小松川線へは都心方面、千葉方面ともに行けません。道ははるか夜空に続きます。
以上で中央環状線C2内回りコース・一筆書きの走行解説を終えます。(正確には+湾岸線B東行き)。推奨ガイドラインルートはいかがでしたでしょう。落ち着いて静かなドライブを楽しめましたか。ジャンクションの複雑さをご理解しましたか。オービスポイント毎にドキドキし過ぎていないでしょうか。なによりガイドラインの予習復習は大切です。嬉しい土曜の夜はまだ続きます。
さあ一休み。深夜のオアシスへ
さて、そろそろ休憩をしましょう。・・・。今までご紹介したC2中央環状線内回り一筆書きルート上にはなんと利用できるPA(パーキングエリア)がありません。SA(サービスエリア)もありません。厳密にいえばC2中央環状線に隣接した首都高支線上にはいくつかPAがあります。C2首都高中央環状線内回り→湾岸線B東行きから高速9号深川線へ分岐した直後に辰巳PAがあります。(下記「首都高C2中央環状線周辺の利用しやすいPA、駐車場」をご参照ください。)さらに北上すると箱崎ジャンクションの中に全方向から利用できる箱崎PAもあります。(上記)またC2中央環状線内回り→C1都心環状線方向にレインボーブリッジを渡った直後には芝浦PAもあります。(上記)いずれもこじんまりした個性的なPAで使い勝手もよいものですがこれらすべてのPAは金曜日土曜日祭日前の深夜に必ずと言っていいほど閉鎖されています。首都高C1都心環状線を猛烈なスピードでぐるぐる回って楽しむルーレット族排除対策のためです。利用できるPAがC2中央環状線やその隣接ルート上になければその他のPAを探してみましょう。一度C2中央環状線内回りルートから外れてもよいのであればいくつか良い候補はあります。ご提案します。
また首都高を一度降りて利用する休憩ポイント、無料駐車場、コンビニ駐車場も数多く存在します。C3外環道やC4圏央道に足を延ばしてSAを利用することも可能ですね。お気に入りのポイントがあればご自身でももちろんご活用ください。ここではC2に最も近接したPA類のうち今回のガイドラインでのPA、駐車場基本ルールにのっとって順次解説してゆきます。
首都高C2中央環状線周辺の利用しやすいPA、駐車場(一部略)
大井PA(西行き)/ 大井PA(東行き)
大井PA(西行き)をご紹介します。C2中央環状線内回りを進み湾岸線東行きとの分岐点大井ジャンクションに至ります。そこで逆方向の湾岸線西行きに進みます。大井ジャンクションから西行きへ少しだけ進むとまもなく左側に大井PA(西行き)が見えてきます。トイレ、自販機、休憩スペース等そこそこ充実。週末深夜にかかわらず活気もあり一休みに最適です。西行きでは落ち着かない、逆方向だ!とおっしゃる方には次の候補のPAをご紹介します。大井PA(東行き)です。一度首都高を降りてUターンしてくるパターンとなります。そのまま湾岸線西行きを進み、すぐに東海ジャンクションが見えてきます。左側より流出し、しばらく道なりにオーバーライドで湾岸線を乗り越えます。すぐの昭和島ジャンクションで並行する首都高1号横羽線に合流します。合流し数分走行すると暗い京浜運河と広大な羽田空港を左に臨み、トンネルをくぐるとすぐに空港西ランプが見えてきます。左側から流出しましょう。首都高速を一旦降ります。降りた直後の十字路はUターン禁止なので、逆の左折をするとすぐに安全にUターンできる真っ暗な交差点があります。(実はこの交差点のすぐ向こうにさみしげなコンビニが見えています。そちらもどうぞ)交差点でUターンし最初の交差点に戻り右折。空港西ランプより再び首都高1号線へ合流し、先ほどと逆方向に進みます。昭和島ジャンクションを左に折れ、東海ジャンクションで再度湾岸線東行きに流入。まもなく大井PA(東行き)が左側に現れます。戻ってくるまで約10分。施設内容は西行きと同じ。出発方向がこれからの進行方向と一致し、気持ちが和らぎます。残念ですが首都高の再入場料金が余分にかかります。
大井PA(東行き)
南池袋PA
C2中央環状線を内回りで進み、熊野町ジャンクションで首都高5号線池袋方向へ分岐。数分すると左側に南池袋PAが唐突に表れます。
通りすぎに注意です。これでもか、というほどコンパクトなPAで、すぐ横を猛烈な勢いで車が通過してゆきます。揺れる。最低限の設備はあるし、必要にして十分。人気(にんき)もないしひとけもありません。孤独な夜気が一週間の陰鬱をきれいに洗い流します。池袋の夜気は英気です。
八重洲西駐車場(C1都心環状線外回り) / 八重洲東駐車場(C1都心環状線内回り)
双方ともに首都高小話の話題になります。
C1都心環状線内回り(反時計回り)で汐留ジャンクションから左車線寄りに走り「北池袋方面」の会社線に入ります。しばらく一車線の会社線を進み左に分岐する西銀座ジャンクションとその先の料金所が見えてきます。 料金所ゲートをくぐり北池袋方面へ進むとすぐに八重洲トンネルに入り間もなく八重洲東駐車場への流入路があります。特徴は「八重洲西駐車場」とほぼ同じ。こちらは西駐車場に比べこじんまりしているのと東京駅八重洲口から歩くと若干遠い。
両駐車場の特徴;①八重洲西駐車場、八重洲東駐車場とも24時間営業。②両駐車場とも直接そのまま首都高(正確には会社線)に出入りできます。使い勝手はまるで豪華・迷宮PA様。そこから首都高出口として一般道へも出られます。逆も可。③駐車場に入ると首都高を降りたことになり首都高に再度乗るには再び首都高速の料金がかかります。( ;∀;) おまけに駐車料金もかかる。考えてみると不経済ですね。④東西両駐車場は地下でつながっていません。(人の交通はできます。)⑤両駐車場とも首都高に乗ったまま千葉方面からの利用、千葉方面へ帰る利用は不可能。⑥偉い人の東京駅送迎用用途。⑦そのままザ・昭和。
その他にも一旦首都高を降りてよいのならまだまだ休憩ポイントはあります。荒川沿いの河川敷にも隠れたポイントはありますよ。(ここではご紹介しませんが。)首都高を離れ、もう少し先に足を延ばすのもよいでしょう。今回ご紹介できなかった分もありますがそれらはテーマを変えていずれまた。休日前の夜気を十分吸い込み、今夜の安眠は約束されたも同然。明日の太陽はきれいに輝きます。帰路もお気をつけて。
あとがき
その1
土曜日深夜、祭日前日深夜は基本的にルーレット族排除の目的で箱崎、辰巳、芝浦、大黒ふ頭各PAは閉鎖されます。加えてC1都心環状線(中央環状線ではなく)はそのルーレット族の取り締まり目的も兼ね覆面パトカー、その他の手段で速度取り締まりを重点的に行っています。かっとんでゆく車は危険だし、触らぬ神に祟りなしです。なるべくサタデーナイトフィーバーは都心環状線内に入らないことをお勧めする次第。ひるがえって祝祭日の午前中は一般的に交通量が少なく、加えて先のPAも解放されています。夜のドライブが苦手な方は天気の良い祝祭日の午前中ドライブがねらい目かも。助手席に道案内の方がいるとさらに運転しやすいと思います。ちなみに都心環状線の制限速度は60 Kmではなく原則50 Km/時なので特に注意。また、京橋付近にはこれでもか、というほどオービスポイントが固まっているので一層の安全運転、制限速度を守った運転を心がけましょう。
その2
前述したルートはよほどの工夫をしないとカーナビで事前設定できません。一度通ったルートを記録する機能があればそれを活用できるかも。また、メーカーによってはあらかじめオービスポイントが事前入力されているナビもあり。自分で地道にナビへ地点登録するのも少し面倒だが無難です。その種のスマホアプリも豊富。ただしそもそもGPS電波の届かないトンネル内はスマホアプリ利用不可。
その3
首都高速を安全に走行するにはその他の都市間高速道路と違い運転する上で特別な注意が必要です。自動車学校で運転免許を習得しただけで首都高を安全に走行することが出来ないことは誰でも納得する事実です。もともと運転感覚に優れた方であればこわごわと首都高を走り、徐々にコツをつかんでゆくことも可能です。しかし昔と違いそうでない方も大勢車を運転します。首都高を走りなれた方が助手席に座りマンツーマンで首都高の走り方を教える機会に恵まれる場合もありますがそのチャンスがない方々も大勢います。後者の方々へどのようにしたら首都高の安全走行のためのエッセンスをお伝えできるか考え、その結果何らかの首都高案内書(ガイドライン)が必要だと思いました。
その4
首都高の理解を進めるうえで一番大切な道路はどこか。C2中央環状線こそが首都高速全体の中でも特に大切な骨格だと考えました。根幹といっても過言ではないでしょう。C2中央環状線のすばらしさ、怖さを理解したうえで走行に慣れ親しむことは首都高全体の理解につながります。逆にC2中央環状線の走行ができないといつまでたっても首都高を活用できないことになります。ガイドラインの焦点をC2中央環状線にした理由です。
その5
ところでC2中央環状線も含め首都高はそんなに大切なのでしょうか。ではもし首都高のない状況を想像してみましょう。首都高が使えないと首都圏での自動車を使った移動に強烈な制限が生じてしまいます。安全性と利便性が著しく低下するからです。移動の制限は豊かさの質の低下です。それだけ首都高、さらに根幹のC2中央環状線(の理解と活用)は大切です。かつて自動車、特に自家用車はぜいたく品で排ガスをまき散らすだけの社会悪だと叫ぶ方々もいましたが、自家用車を上手に使う生活とそれを最初からオミットして電車やバスにしか乗らない生活では社会生活の質が全く違う結果になります。物事の発想すら違うし、発想が違うということにすら気が付きません。首都圏には地下鉄があるから車は必要ないとうそぶく方々もいますが、首都高を活用した利便性の否定は電卓があればパソコンはいらないという理屈に等しいことになります。自家用車の否定をかたくなに信じている方もいまだにいらっしゃるので逆に尊敬してしまいます。首都圏に住む若い一般男女中学生、高校生の皆さんに首都高速道路の重要性をきちっと教えることはとても大切かも。昔は「読み、書き、そろばん」といいました。今は「読み、書き、首都高」ですね。
身につかない英語より首都高学の方がはるかに大切かも。東京書籍Hpより
その6
首都高、特にC2中央環状線は表情を変えます。深夜には穏やかな「舞踏会ルート」、日中は上質な首都圏住民のための真剣勝負「TCAサイクル」です。どちらも回ります。楽しい舞踏会に参加して複雑なTCAサイクルを上手に理解し、賢く活用する、そんな賢い諸兄への首都高走行学教科書のつもりで今回の「首都高中央環状線ガイドライン」を作った次第です。長くなってしまいました。お付き合いいただきありがとうございました。明日の元気の糧につながりますように。爽やかに夜は開ける。
推奨サイト
首都高速ドライバーズサイト https://www.shutoko.jp/
首都高で行こう! https://www.shutoko.jp/ss/shutokodeikou/special/
首都高で行こう!/ 夜景を楽しもう https://www.shutoko.jp/ss/shutokodeikou/special/yakei/
著者プロフィール
(一部推測、希望も混じる)
氏名 千成 兵太郎(Hyotaro SENNARI)(ペンネーム)
共著 清兵衛 ただしプロフィールは現時点で非公開
年齢 若い成人 性別 非公開
職業 直木賞志望中 副職業 勤労所得者
所属 日本首都高走行学会(仮称)
性格 謹厳実直
趣味 安いワイン 疎遠な言葉 エコ、寄り添う、させていただく
資格 四級アマチュア無線技士 普通自動車運転免許
モットー 明日の風は明日吹く
友人 多数 知人 少数
PC VAIO SX14 所有車 国産車
読者への語り掛け 空気圧の点検は月に一回が目安です。苦手な方はガソリンスタンドのスタッフに声をかけてやってもらいましょう。