予防接種

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予防接種には「定期接種」と「任意接種」があります。定期接種は、対象年齢や接種間隔などの条件を満たす場合、公費で受けることができます。また、一部の任意接種についても、自治体によっては費用の助成を受けられる場合があります。ワクチンのスケジュールを立てるのはなかなか大変です。接種漏れがないよう確認しながら、次回のワクチンの種類、接種時期をご案内いたします。

<予防接種スケジュール表>

予防接種スケジュール

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参照:NPO法人 VPDを知って、子どもを守ろうの会

定期予防接種

ワクチン名をタップすると詳細が開きます。

B型肝炎を予防するワクチンです。生後2か月から、4週間隔で2回、4-5か月経ってから1回の計3回接種します。母親がB型肝炎のキャリアの場合は、母子感染予防として、生後すぐから接種します。

ロタウイルス感染症を予防するワクチンです。ロタウイルス胃腸炎による嘔吐下痢症を防いだり、軽くしたりして、点滴や入院が必要になるほどの重症例を減らします。脳炎などの重い合併症も防ぎます。およそ2万~10万人に1人(約0.001%~0.005%)と非常に低い頻度ですが、腸重積症という副反応があります。腸の一部が隣接する腸管に入り込み、血流障害や閉塞を起こす病気です。突然激しく泣く、5~10分おきの不機嫌を繰り返す、繰り返し嘔吐する、ゼリー状の血便が出る、などが主な症状です。

肺炎球菌による細菌性髄膜炎や肺炎を予防するワクチンです。生後2か月から、4週間隔で3回、生後12~15か月齢に4回目を接種します。細菌性髄膜炎とは、赤ちゃんの脳や脊髄を包む膜に細菌が入り込んで炎症を起こす、命にかかわる非常に重い病気です。代表的な原因菌は肺炎球菌、ヒブ、B群レンサ球菌(GBS)、大腸菌などです。

ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ、ヒブの感染を予防するワクチンです。2024年4月から四種混合とヒブワクチンを混合した五種混合ワクチンが導入されました。百日咳は小さな赤ちゃんがかかると重症化してしまい、近年では耐性菌が増えてきて問題となっています。小学校入学後の百日咳感染も増えており、入学前のタイミングで3種混合ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)を任意接種で打つことをお勧めしています。

結核を予防するワクチンです。細い9本の針を2箇所、皮膚に押しつけるスタンプ方式の予防接種です。通常は2-3週かけて徐々に赤みが出てきて、膿が出ることもありますが数ヶ月で自然に治ります。接種後受けたところの針跡が数日以内に赤くはれてうんできたら、接種前から結核に感染していた可能性があります。これをコッホ現象と言い、ツベルクリン反応という検査を行う場合があります。

麻疹、風疹を予防するワクチンです。1歳になったら1回、小学校入学の前年に1回接種します。麻疹が地域で大流行している時は生後6か月から任意接種で受けることもできます。この場合は、麻疹単独ワクチンでかまいません。

水痘(みずぼうそう)を予防するワクチンです。1歳になったらMRワクチンと同時接種で受けましょう。2回目は1回目から3-6か月あけて接種します。1歳半健診と日程を合わせることもできます。

日本脳炎を予防するワクチンです。生後6か月から接種できますが、多くの地域では3歳からの接種となっています。第1期は1~4週間隔で2回、2回目の約1年後に3回目を接種します。第2期は9~12歳に1回接種します。日本脳炎ウイルスは蚊を介して感染します。ワクチンの予防効果などでかかる人は少なくなりましたが、かかってしまうとたいへん重症になります。平成27年に千葉県内で0歳児の日本脳炎の発症がありました。そこで、当院では生後6か月からの接種をお勧めしています。

ジフテリア、破傷風を予防するワクチンです。11~12歳で二種混合ワクチンを1回接種します。就学以降の百日咳の予防のために、二種混合ワクチンに代わって三種混合ワクチンを任意接種で接種できます。日本も海外と同じく小学生高学年以上の年長者の百日咳患者が急増しています。海外では、二種混合ワクチンの接種時期に三種混合ワクチンの追加接種をするスケジュールに変更になっています。日本では、二種混合ワクチンの三種混合ワクチンへの変更ができていません。任意接種になってしまいますが、3種混合ワクチンの接種をお勧めしています。

子宮頸がんなどの原因となるHPV感染症を予防するワクチンです。定期接種の対象年齢は小学校6年生~高校1年生相当の女子です。こちらは現在、くらもちレディースクリニックの婦人科で接種可能です。

任意予防接種

ワクチン名をタップすると詳細が開きます。

おたふくかぜを予防するワクチンです。1歳から接種でき、MRワクチン、水痘ワクチンとの同時接種を推奨しています。海外では定期接種になっている国も多いです。自治体によっては公費助成を受けられる場合があり、現在、船橋市では3000円の公費助成を受けることができます。

費用

6,000円

インフルエンザを予防するワクチンです。注射の不活化ワクチンの場合、生後6か月以上13歳未満は2回接種です。10月ごろに1回目を接種し、およそ2~4週間(できれば4週間)あけて2回目を接種します。13歳以上は通常1回接種です。2024年から2歳~18歳で接種できる鼻にスプレーする生ワクチン「フルミスト」が発売となりました。従来の不活化ワクチンとは異なり、接種回数は1回です。ご希望に合わせて接種できます。

費用

3,000円

新型コロナウイルス感染症を予防するワクチンです。2024年3月までは、特例臨時接種として公費で接種できましたが、現在は自費の任意接種です。対象年齢は、生後6か月以上です。

費用

15,000円

ジフテリア、百日咳、破傷風を予防するワクチンです。百日咳ワクチンで作られた抗体は小学校入学前に低下するため、百日咳を予防するには、MR2期に合わせて三種混合ワクチンの接種を推奨しています。とくに乳児への家庭内感染が心配な場合は、4歳以降での接種を推奨します。小学校入学前の時期の接種はWHOも推奨しています。

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病気のことをもっと知りたい方はこちらをご参照下さい。
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ワクチンで防げる病気(VPD)を知って子供たちの命を守る ›

詳しくは医師に直接ご確認下さい。

和田医師より

予防接種は、重い感染症から子どもを守るための、最も重要な予防医療です。これまで、感染症によって多くの子どもたちの命が奪われてきました。感染症による後遺症に苦しむ子どもたちを診てきた小児科医にとって、予防接種は悲願であり、新しいワクチンが開発されるたび、大きな希望となっています。最近では、母体のRSウイルスワクチンが開発され、RSウイルス感染で重症化する新生児・乳児の減少が期待されます。

ワクチンの副反応を心配される方も多いと思います。ご希望があれば、感染症そのもののリスクと、ワクチンの副反応のリスクについて、それぞれ詳しくお話ししますので、お気軽にご相談ください。

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